第六回 10月新年度に向けて

第六回 アイマックスの10月新年度に向けて(2015年11月)

 

今回は、前期(13期)の9月決算を終えて、今年度(14期)の業績、新年度の取り組み事項をお聞かせください。


 

はい、前期9月決算は、建設需要の好況により、増収増益という結果になりました。社員の皆様の努力によって顧客からの信用度が向上したことによるものと考え、皆様に深く感謝いたします。

 

しかしながら、顧客からの派遣要請に対して、あまり対応出来なかったことが残念でなりません。


 

それは、どういうことでしょうか?


 

アイマックスが「受けた要請」とそれに「対応できた件数(成約)」との関係になり、正確なデータは分析していませんが、約20%しか対応できませんでした。
つまり100件の要請を頂いて、20件程度しか対応出来なかったということです・・・。

 

ただ、我が社の方針からすると、仕方ないのかと思います。
採用競争が激化している昨今、顧客からのクレーム(配属技術者について派遣会社へ)が多くあると聞いています。

 

同業他社の一部では、
「技術力不足による解約(要請と派遣した技術者の技術力のミスマッチ等)」
「人材の質の低下(すぐに辞めてしまう、無断欠勤等)」
「顧客からの不信感(営業担当者がすぐ辞める、異動する、営業の技術に対する知識不足等)」
が蔓延しました。

 

そのため、顧客は派遣企業を選別して発注するため、弊社などに要請が集中していることが考えられます。


 

それは、アイマックスの「技術者の質」が良いから、顧客からの要請が集中した・・・と聞こえますが・・・。


 

はい。(笑)

 

会社の採用方針は、技術力以外に「人間性」を重要視しています。経験が少なくても、この人が現場で仕事をしている姿を思い描きながら面接するよう指示してきました。

 

人間性第一と言ってもいいかもしれませんね。面接官も完璧ではないですから、100%できているとは思いませんが、常に意識することで少しずつ近づいていくのではないかと考えています。

 

我が社の『理念経営』は、時間がかかり、一歩ずつ着実に歩んでいくことだと思います。しかし、経営者にはなかなかそれができない。パラドッグス(矛盾と事実)に思い悩み、会社の倒産の恐怖に日々立ち向かっているのですから、「早く安定経営したい!」と思うのです。

 

つまり、売上利益至上主義に陥る危険性とも戦っていかなくてはならない。自分の信念との戦いではないかと思います。

 

新年度は、営業や事務部門の教育と研修を充実させ、「人間力の醸成」を図り、「顧客と技術社員に信頼される」ことを目標に様々な施策を行っていきます。


 

なるほど、単純に応募者が来たからその人物を紹介するのではなく、アイマックスとして見られる限りの人物評価を行った結果の採用、紹介へと繋げていく。そして、技術者を育てると共に信頼も築いていくと・・・。


 

そうです、そのため技術部門において、採用の増加はもちろんのことですが、自社の強みを生かした他社との採用戦略の差別化を図る策を脳に汗をかいて実行したいと考えています(笑)。

 

技術社員の方々からの意見を積極的に耳を傾けて取り組みたいと思います。

 

技術研修など、顧客企業を巻き込んでのスキルアップ策や、社員が将来独立し開業するための経営者セミナー、健康経営策なども考えていきたいと思います。

 

これらもすぐに成果が表れるものではなく、一歩ずつ積み重ねて前へ進んでいこうと考えています。


 

社員自身の成長を考えた新年度の始まりということですね。これからのアイマックスの活躍に期待しましょう。本日も社長インタビューありがとうございました。


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